日本数理生物学会が授与する賞には、大久保賞(Akira Okubo Prize)、研究奨励賞、大会ポスター賞の3賞があります。大久保賞はSociety for Mathematical Biology (SMB)と共同で授与します。

Rules of Akira Okubo Prize

大久保賞(Akira Okubo Prize)

News

2019 Akira-Okubo Prizeの受賞者が決定2018年10月

日本数理生物学会(JSMB)は, Society for Mathematical Biology (SMB)と共同して, 2年に1度数理生物学の発展に貢献した研究者に大久保賞を授与しています。大久保賞は「若手」研究者と「年長」研究者に交互に授与されています。

大久保賞の過去の受賞者

日本数理生物学会研究奨励賞

日本数理生物学会(JSMB) は,数理生物学に貢献をしている本学会の若手会員の優れた研究に対して,研究奨励賞を授与しております.

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第14回(2019年度)研究奨励賞の受賞者が決定2019年9月

受賞者
審査委員会の報告

選考委員会は、本年度の研究奨励賞を以下の方に授与することに決定いたしました。

黒川 瞬氏
(高知工科大学)

選考委員からの報告を掲載いたします.
今年度は2名の応募者があった. 両応募者の本賞についての資格については問題なしと認めた後, 2名の応募者を候補者として選考を行うことに決定した. 候補者が2名だったので, 第一段審査は行わず, それぞれの候補者が授賞にふさわしいか否かを議論した. まず, 個々の審査員が, 各候補者に対して評価の意見を提出し, それを土台とした選考委員会全体での議論を進めた. 議論に挙がり, 本選考委員会で申し合わせた重要な項目として, 近年は毎年2名が受賞しているが, 必ずしも2人の授賞者を出す必要はないこと, 本学会への寄与に関する評価については, 賞の細則に照らし合わせた結果, 基準として用いることを必ずしも正当化できないこと, 論文数や引用等の評価をどのようにすべきか, 生物学への寄与の程度をどのように判断するか, 国際共同研究をどのように評価するか, などがあった. 議論の後, 各候補者への授賞の採否についてそれぞれの選考委員が独立に各候補者への絶対的な評価として投票を行い, その結果に基づいて本委員会として推薦する候補者の最終案を決定した. 選考に際しては, 主要論文の質, 論文数, 引用数, 論文への貢献度, 自立性, 国際共同研究, 実証研究者との協働, 学会活動などの従前から検討されてきた評価軸を再検討した. そして, それらに対する従前の評価基準にとらわれずに多角的な評価を行った結果, 1名の授賞候補者を推薦する結果になった. 授賞者の黒川瞬氏は, 2013年に東京大学大学院理学系研究科において博士号を取得した. その後, 約2年半の期間, 企業で働いた後, 京都大学と中国科学院でのポスドクを経て, 2017年10月に, 現職である高知工科大学経済・マネジメント学群助教(任期付き)に就職した. 黒川氏の専門は, 進化ゲーム理論, 特に協力行動の進化とその周辺の話題である. 数理的解析に卓越し, 協力行動の進化の数理的基盤について一貫して研究を行っている. 有限集団における協力の進化や, 情報が不完全な状況における協力の進化などについて数理解析を行い, 顕著な業績を著していると評価できる. 企業就職でアカデミアを離れていた期間があるにもかかわらず論文の生産性が高く, 国際的にも評価されている雑誌にも論文が掲載されていること, 国際的な共同研究の発展にも積極的に取り組んでいると評価できること, 研究の方向性については数学的な側面に重点がある特徴が認められること, 一方, 進化を含む生物学的な議論についてはまだ発展できる余地が多くあると考えられること, などの意見が出された. 今回の選考においては,結果的に1名のみを推薦することになった. しかし,本選考委員会としては授賞の閾値を上げた選考を行ったとは考えておらず,その閾値が高いという印象を持たれることを望むものではない. 本選考委員会は,再チャレンジも含め,様々な若手研究者からの応募が続くことを願っている 以上, 本選考委員会として, 会則における「数理生物学に貢献をしている本学会の若手会員の優れた研究を表彰することにより, 研究の発展を奨励しわが国の数理生物学の一層の活性化をはかる」という授賞基準にふさわしい研究者として, 黒川瞬氏を日本数理生物学会研究奨励賞の授賞者として推薦する.

日本数理生物学会
研究奨励賞選考委員会
増田直紀(委員長), 加茂将史,瀬野裕美,時田恵一郎,三木健,山内淳

研究奨励賞の過去の受賞者(授賞理由は受賞者名後のニュースレターに掲載しております。)

大会ポスター賞

日本数理生物学会年次大会において,優れたポスター発表をした研究者に対して,ポスター賞を授与しております.

2019年の日本数理生物学会東京大会においては次の3名が受賞されました。

藤本悠雅氏
加藤颯人氏
三部有里奈氏

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