日本数理生物学会会員の皆様

2005年1月19日

 今年のはじめから松田博嗣先生から会長を引き継ぎました巌佐です。 事務局は、奈良女子大学から、岡山大学にうつりました。幹事長が梶原毅先生、庶務幹事が佐々木徹先生です。

 前事務局は、数理生物学懇談会から日本数理生物学会への組織換えなど本当 に大変な作業をしてくださいまして、ありがとうございました。幹事長の重定南奈子先生、幹事の難波利幸、川崎廣吉、高橋智、高須夫悟の皆様、本当にありがとうございました。

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財政危機について:  さて今年に入って、事務局と運営委員会では、学会の財政問題についてメールをもちいた集中的な議論をしてまいりました。といいますのも、日本数理生 物学会の財政危機の問題があり、まずそれをクリアせねば、学会の将来のための事業には動けない状況にあるからです。

学会の収入(ここ3年間の平均):698,289円

ニュースレター印刷費・送料(2004年)

1月号  159,410円

4月号  192,760円

9月号  445,400円    

その他の支出(年あたり 187,186円

支出の合計984,756円

その他の支出は、選挙費用や名簿作成、賞のための積み立て、事務経費などです。 ひとことでいいますと、数年前まで破格の安い値段でニュースレターの印刷を引き受けてくださっていた業者の方がもはやお願いできなくなってしまったことがあります。またここ数年ニュースレターのページ数が増えたこともあり、印刷費と送料とで、昨年は、数年前の約3倍近くに増大してしまいました。その結果、だいたい1年に70万円程度の収入が平均的にある学会で、支出が100万円、つまり毎年30万円の赤字を出してしまうという予測になっています。この事情については、昨年の広島大会の総会においても重定幹事長から詳しい説明があり、今のままでは破綻することは理解され、さまざまな対応策について議論をいたしました。その後の運営委員会でもひきつづいてメールをもちいた議論により具体的な対応策を考えて進めるということになりましたので、 この1月に入って具体化してきたものです。

 それから、大会のときには必要経費を参加費の形で徴収することが広島大会のときの総会にて了承されました。しかしこれをたとえば一般3000円,学生2000円といった程度の金額で徴収することを基盤にし、年会費を一般3000円、学生2000円に据え置くとしたときには、昨年と同じニュースレター印刷費/送料でつづけると、30万円から40万円の赤字になります。蓄えのない学会ですし,このような大きさの赤字を出し続けることは不可能です。

 対策としては、[1]年会費を値上げ、[2]大会での参加費を値上げ、[3]ニュースレターの印刷費・送料の圧縮、[4]寄付などの収入の可能性、やそれらの組み合わせについて集中的に議論をしてきました。その結果、以下のような対策を採ることを運営委員会として提案いたします。

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これからの対策:

ニュースレターのあり方と、学会費の値上げが望ましいかどうか,大会のあり方などについて、会員のアンケート調査を含めて広く意見を聞いて進めるつもりです。

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 以上の方針において、ご意見のある方、もしくは質問のある方は遠慮なく、幹事長の梶原毅、もしくは会長の巌佐 庸に、メールをください。

 このように暗い話ばかりではありません。2007年のSMBとの合同大会、若手のための研究奨励論文賞の準備、大会以外の研究集会やサマースクールの企画、など日本数理生物学会のすすめる新しい事業については、また次のメールにてお知らせします。

 これからもいろいろなことについて、運営委員会での議論や学会の活動について皆様にお知らせするつもりです。一般の会員の方からのフィードバックを得て、会員の意見がうまく反映されるような学会運営を心がけたいと考えていますので、ご協力のほどよろしくお願いします。

巌佐 庸  日本数理生物学会会長

日本数理生物学会の歴史/巌佐会長 (2005-2006) からのメッセージ

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